医療法人向聖台會 當麻病院新棟が運営開始(奈良県葛城市)

2022年12月、医療法人向聖台會様の當麻病院新棟の運用が開始されました。

當麻病院は、1959年の開院以来、地域の精神科医療を担ってきましたが、222床を持つ既存病院の老朽化を改善し、新たな医療機能や医療ニーズへの対応を図るため、本増築計画に至りました。

当社は、本事業において、基本構想、設計/設計監理、及び施工を担いました。新棟は、木造2階建て(延床面積約2,400㎡)で外来診療機能と全室個室の60病床を備えています。建物規模を抑え準耐火構造の計画とすることで、木造での全個室病棟を可能にしました。その結果、床の踏み心地や建物の音の響きなど木のやさしさが感じられ、穏やかで温かみのある療養環境の提供が可能となりました。

また、全個室としながらも建物内に光を取り込み、風が抜けるよう2か所の中庭を設置しています。さらに、廊下の突き当りには強化ガラスとフィルムにより安全性を確保しつつ大きな開口を設けることにより、「緑、光、風」を感じられる癒しの空間を指向しました。

本新棟が、地域住民のみなさまがさらに安心して暮らせる新たな医療・介護の拠点となることをご祈念申し上げます。

當麻病院新棟

當麻病院新棟全景

當麻中庭

光と風を取り入れる中庭

當麻待合

待合

當麻個室

個室

當麻工事

木造枠組壁工法による建築