牧田総合病院(東京都大田区)が竣工

2020年12月11日、社会医療法人財団仁医会様向けの「牧田総合病院本院移転新築工事」が無事竣工を迎えました。大森地区にある現病院を環状八号線沿いの蒲田地区に完全移転するもので、新病院は公道を挟んで2棟(A棟・B棟)からなります。3階部分の渡り廊下で両棟は繋がっており、A棟は外来、B棟は病棟に加え健診センターや救急センターが入ります。

本事業において当社は、20184月に行われたECIEarly Contractor Involvement方式コンペを経て元請施工者として選定され、実施設計中は単に施工面だけではなく、設計面においても様々な技術協力を行い、「コスト縮減、品質向上、基本設計の具現化」を実現しました。具体的な一例としては、有事の際の災害拠点病院として重要な役割を担うB棟において「免震構造」を提案し採用いただきました。

※ ECI方式:プロジェクトの設計段階より施工者(建設会社)の技術力を設計内容に反映させることで「コスト縮減」や「工期短縮」を目的とした方式

また施工中は、インテリアデザインにも積極的に協力し、限られた予算のなかで「ローコスト&ハイセンス」を方針とし、待合スペース、健診エリア、職員ラウンジなどにおいて、居心地のいい空間づくりが実現できました。

80年以上にわたり地域医療の中核を担われてきた牧田総合病院様の本移転プロジェクトの一助となれたことを光栄に思うとともに、移転開院後の益々のご発展をお祈り申し上げます。

(執筆:プロジェクトマネージャー 樋口将二)