施設概要

熊谷総合病院
建物名 社会医療法人 熊谷総合病院
所在地 埼玉県熊谷市
建築面積 8,588.99㎡
延床面積 26,215.6㎡
構造・規模 RC造、一部SRC造、地上7階建て、塔屋1階
設計期間 2016年5月 〜 2017年5月
工事期間 2017年6月 〜 2020年8月

熊谷総合病院は、1945 年に農業病院として開設、 72 年に現敷地に移転、地域の中核病院として長い歴史を刻んできました。2016 年に新法人 医療法人 熊谷総合病院となり、充実した診療科目や病床、最新の医療機器を備え、検査から診療まで高度な医療を提供できる地域中核病院として再スタートをしています。
新法人では、改めて、「熊谷の地域で健やかに暮らせる病院づくりの構想」が検討されました。
狭隘な敷地の中 18 年 6 月に PET 総合検診棟を開設、19 年 4 月に新病院棟を開設、20 年 9 月にKUMASOU ホール(100 名収納可能)を備えた新玄関棟を開設し、グランドオープンを迎えました。

計画~設計

計画概要

一部既存建物を残すことから重厚でクラシカルな既存の外観デザイン要素を踏襲しました。加えて新病院に設置する、最新の医療機器を用いた近未来医療のコンセプトを内装計画に取り込んでいます。各要素を調和させるため、各所に曲線をしつらえたデザインとしました。
また、玄関棟には吹き抜けに立つ3本の柱を配置し、それぞれの柱にこれまで病院が刻んできた時間やこれからの思いを踏まえ、意味を持たせています。

1本目:熊谷市民からの期待

2本目:新しく生まれ変わるという熊谷総合病院の思い

3本目:病院スタッフの力 、チャレンジ精神

これらの 3 つの柱が 1 つの大きな力となり、熊谷(総合病院の屋根、地元の空)を支えていく、と言う思いが込められています。

PET 待合(写真左 三本の柱)

新玄関棟 待合(写真左 三本の柱)

PET 待合

PET 待合

個室

個室

建設工事(Ⅰ期:PET総合検診棟、Ⅱ期:新病院棟、Ⅲ期:新玄関棟)

建設工事  建設工事の流れ

狭隘な敷地内建替え 医療機能の再構築

本プロジェクトの課題は、第一に既存病院事業の継続、建替え工事段階において、機能・運用の停止(病床の削減など)を起こさず、再整備事業を完成させることでした。また、当初のマスタープラン変更に伴う建替計画では、新法人が求める病院像が異なるため、建築計画を変更し病院機能の再構築を図りました。
建替計画では、新しく病院の軸線(ホスピタルストリート)を設定し、各新棟の既存建物への接続、インフラ切り回しなどの整理を行いました。これらの計画によって狭隘な敷地の病院の建替えで課題となる患者動線の課題も解消しました。

現場写真
現場写真

現場写真(上:Ⅲ期工事の玄関棟建設現場。右がⅡ期工事の新病棟。下:完成した隣の新病院棟でコロナ禍の中働く病院スタッフを、外から励ます新玄関棟建設関係者たち。)

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